生後6週(推奨は2か月)から予防接種がスタートします。ワクチンを接種することで、特定の疾患から大切なお子さんを守ることができます。適切なタイミングで忘れずに接種するようにしましょう。
一般的な予防接種の一覧
ワクチンには、口から飲ませる経口接種と注射による皮下接種があり、種類によって接種の方法が決まっています。また、定期接種と任意接種があり、定期接種の費用は公費でまかなわれ(一部、自己負担あり)、任意接種は自己負担となります。補助内容の詳細については、市区町村などにご確認ください。
生後6週以上(推奨は2か月)【定期接種】
ロタウイルス(生ワクチン)
- 生後6週以上から開始します(生後15週未満までが望ましいです)。
- 1価ワクチンと5価ワクチンがあります。
- 1価ワクチン:1回目の接種後、4週以上あけて2回目を接種します。生後24週までに接種を完了しましょう。
- 5価ワクチン:1回目の接種後、4週以上それぞれあけて合計3回接種します。生後32週までに全ての接種を完了しましょう。
生後2か月【定期接種】
Hib(ヒブ=インフルエンザ菌b型)(不活化ワクチン)
- 生後2か月以上、7か月未満から開始します。
- 27日以上(標準的には27~56日)あけて3回接種します(ただし、医師が必要と認めた場合は20日以上でも可)。
- 3回接種したのちに、7か月以上13か月未満に4回目を接種して完了となります。
- 5歳未満に全ての接種を完了しましょう。
小児用肺炎球菌(不活化ワクチン)
- 生後2か月以上から7か月未満で開始します。
- 3回の接種はそれぞれ27日以上あけて接種します。
- 3回接種後は、60日以上あけて(1歳以降)追加で4回目を接種し完了となります。
- 5歳未満に全ての接種を完了しましょう。
B型肝炎(不活化ワクチン)
- 生後2か月以上から9か月未満で開始します。
- 1回目から27日以上あけて、2回目を接種します。
- 3回目は、1回目から139日(20週)以上あけて接種します。
- 1歳未満に全ての接種を完了しましょう。
生後3か月【定期接種】
四種混合(DPT-IPV)
(不活化ワクチン)
- 生後3か月から開始します。
- 3~8週間隔で3回、3回目の約1年後(6か月後から接種可能)に4回目を接種します。
- 7歳6か月未満に全ての接種を完了しましょう。
生後5か月【定期接種】
BCG(生ワクチン)
- 生後5か月から開始します。
- 1歳未満までに1回接種します(標準的な接種期間は生後5か月から8か月未満です)。
生後6か月【定期接種】
日本脳炎(不活化ワクチン)
- 生後6か月から開始します。
- 1期と2期に分かれており、合計4回接種し完了となります。
- 1期では3回接種します。
- 1回目(1期)から6日以上(標準6日〜28日)あけて、2回目(1期)接種。
- 3回目(1期追加)は、2回目(1期)から6か月以上(標準おおむね1年)あけて接種。
- 4回目(2期)は、9歳以上、13歳未満に接種。
- 1期と1期追加は、7歳6か月未満。
- 2期は13歳未満に全ての接種を完了しましょう。
1歳【定期接種】
麻疹・風疹(MR)(生ワクチン)
- 1期と2期に分かれており、2回接種で完了となります。
- 1期:1歳以上、2歳未満で1回接種します。
- 2期:5歳以上、7歳未満(小学校入学前の1年間で年度内に6歳になる小児が対象となります)。
- 7歳未満に接種を完了しましょう。
水痘(みずぼうそう)(生ワクチン)
- 1歳になったらすぐに1回目の接種を開始します。
- 3か月以上(標準的には6か以上、12か月未満)あけて、2回目を接種して完了となります。
- 3歳未満に全ての接種を完了しましょう。
1歳【任意接種】
おたふく風邪
- 1歳から開始します。
- 1歳と、小学校入学前の1年間での2回の接種が望ましいとされています。
11歳【定期接種】
二種混合(DT)(不活化ワクチン)
- 1歳から開始(標準的には11歳以上、13歳未満)します。
- 接種は1回です。
- 13歳未満に接種を完了しましょう。
予防接種当日の注意点(受けることができないケース)
- 発熱(37.5℃以上)が認められるお子さん
- 急性疾患にかかっているお子さん(急性かつ重症な病気で服薬されているお子さんは、予防接種後の病気の変化が想定できず、またワクチン効果に関しても定かでないことから、接種を延期するのが原則です)
- 予防接種に含まれる成分で、強いアレルギー反応(アナフィラキシー)を起こしたことがあるお子さん
- その他、医師が不適当な状態と判断した場合
当日ご持参いただくもの
- 診察券
- 保険証
- 医療証
- 行政発行の予診票(定期予防接種)
- 母子手帳(記録を残しますので、必ずご持参ください)